AMS 2 Proとは?乾燥機能・対応機種とAMS liteとの違い
AMS 2 Proの商品ページには「最高65℃のアクティブ乾燥」という表記が並びますが、A1・P1・X1系でその乾燥機能を使うには外部電源アダプターが別に要ります。全Bambu Lab機に対応という一行だけを読むと、どの機種でも箱から出した状態で全機能が動くように見えます。
乾燥温度の上限は65℃で、ABSやASA、PA、PCのように高温での乾燥が要る素材には公式がAMS HTを推奨しています。
入るスプールも幅50〜68mm・直径197〜202mmに限られ、範囲から外れる大径スプールは収まりません。
本記事では、AMS 2 Proの仕様表の読み方・AMS liteやAMS HTとの違い・電源とスプール寸法の確認点を解説します。

おうち3Dプリンター編集部
おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
AMS 2 Proは4巻を自動で切り替える、乾燥機能付きのフィラメント供給ユニット
AMSは、複数のフィラメントをあらかじめセットしておき、印刷中に自動で切り替えるBambu Labの供給ユニットの呼び名です。
AMS 2 Proはその上位モデルで、1台にスプールを4巻収めます。
ユニット本体の寸法は372×280×226mm、重さは2.5kgなので、プリンターの上か横に置き場所を確保してください。
名前にliteが付く従来型との差は、庫内を最高65℃まで温めて乾かす機能と、使わないあいだの密閉保管に対応した点です。
庫内の温度と湿度はユニット側の表示のほか、Bambu StudioとHandyアプリからも読めます。
「4スプール」はセットできる本数で、色数の上限ではない
公式記載では、AMS 2 Proを最大4台、さらにAMS HTを最大8台まで直列につないで24色までの運用ができます。
多色のモデルデータを扱うなら、1台で足りるのか増設が前提なのかで設置スペースの計算が変わります。
供給側の機構もブラシレスサーボ式のフィードモーターに変わっていて、供給速度60%向上、フィラメント交換100回あたり平均10分の短縮と公式が記載しています。
純正フィラメントについてはRFIDタグを読み取り、乾燥設定まで自動で合わせます。
AMS liteとの違いは、乾燥機能と筐体の密閉
A1シリーズのコンボに同梱されるAMS liteは、スプールホルダー4本を並べた開放型で、乾燥機能はありません。
半透明のシェルで残量が見えて取り付けも簡単な一方、庫内という概念そのものがないので、湿気対策は別に考えることになります。
仕様の差を並べると違いは次の5点です。
| 項目 | AMS lite | AMS 2 Pro |
|---|---|---|
| セットできるスプール | 4巻 | 4巻 |
| 乾燥機能 | なし | 最高65℃のアクティブ乾燥 |
| 保管 | 開放型 | 密閉保管・温湿度の検出と表示 |
| 対応スプール幅 | 40〜68mm | 50〜68mm |
| TPU | 非対応 | AMS対応TPUのみ可 |
| 寸法・重さ | 397×208×342mm・1.6kg | 372×280×226mm・2.5kg |
スプール幅の下限が40mmから50mmに上がっている点は見落としやすく、細幅のサンプル巻を多用するならAMS liteのほうが受け入れ幅は広いです。
AMS liteでできることと対応機種はAMS liteとは?できること・対応機種・設置場所を解説で解説しています。
AMS 2 ProかAMS liteかAMS HTかは、手持ちの機種と素材で決まる
A1 miniやA1でPLAとPETGの多色印刷しかしないなら、コンボに付いてくるAMS liteで用は足ります。
この構成で乾燥まで任せたいときにAMS 2 Proへ進む価値が出ますが、A1・P1・X1系は外部電源アダプターを別に用意しないと乾燥機能が動きません。
H2S・P2S・X2Dであれば1台までプリンター本体から給電でき、追加の電源なしで乾燥と密閉保管をまとめられます。
ABS・ASA・PA・PCを主に使う予定なら、乾燥温度の上限が足りないので、公式が推奨しているAMS HTを先に検討してください。
素材を1つに絞らず色数を増やしたい場合は、AMS 2 Proを軸にしてAMS HTを足す形になります。
A1のコンボを買うか単体購入から始めるかの損得はBambu Lab A1のコンボは必要?単体購入と後付けどっちが得?で解説しています。
乾燥温度の上限65℃が、使える素材の範囲を区切っている
AMS 2 Proの乾燥は最高65℃までで、スプールを回しながら庫内の湿った空気を電磁式のエアベントから排出し、同時に除湿する方式です。
PLAやPETG、PVAのように比較的低い温度で乾く素材はこの範囲に収まります。
ただし推奨乾燥温度は素材とメーカーで異なるため、手持ちのフィラメントのメーカー推奨値を必ず確認してください。
推奨値が65℃を超える素材を無理に庫内で回しても、狙った含水率までは下がりません。
もう1点、プリンターに接続していない状態ではAMS 2 Proの乾燥機能は動きません。
棚にしまってあるスプールをまとめて乾かす用途には使えないので、その役目は独立したフィラメント乾燥機に任せることになります。
純正と他社製フィラメントの性質の違いはBambu Labのフィラメント|純正と他社製の使い分けを解説で解説しています。
入るスプールの寸法と、必要な電源を先に測る
幅50〜68mm・直径197〜202mm・フィラメント径1.75mm
対応スプールは幅50〜68mm、直径197〜202mm、フィラメント径1.75mmです。
直径の許容が5mmしかないので、他社の大径スプールや3kg巻は物理的に入りません。
2.85mm径のフィラメントも対象外です。
寸法から外れるスプールを使いたいときは、中身を対応サイズのリールに巻き替えるか、そのスプールだけ外部ホルダーから単独で送る運用になります。
A1・P1・X1系は外部電源アダプターが別に要る
全Bambu Lab機に接続できるという表記は、全機種で全機能が使えるという意味ではありません。
A1・P1・X1系では、フィラメントの切り替えだけなら本体から給電できますが、乾燥機能を働かせるには外部電源アダプターが必要です。
H2・P2・X2D系は1台までなら本体給電で乾燥まで動きます。
増設して2台目以降を並べる場合も、給電の条件が変わる点を見ておいてください。
機種ごとの給電や拡張の違いはBambu Lab全機種の違いを比較【2026年】後悔しない選び方で解説しています。
TPUは「AMS対応」表記のものだけ、繊維入りは純正の3銘柄だけ
対応フィラメントとして公式が挙げているのは、PLA・PETG・ABS・ASA・PET・PA・PC・PP・POM・HIPS、乾燥状態のPVAとBVOH、そしてPLA-CF・PAHT-CF・PETG-CFとAMS対応TPUです。
裏返すと、TPEと汎用のTPU、湿ったPVAやBVOH、Bambu PET-CFとTPU 95A、他社の炭素繊維・ガラス繊維入りは非対応にあたります。
同じ純正でもPET-CFだけが外れている点は、対応表を一行ずつ照らさないと分かりません。
確認する場所は2か所です。
購入前は公式ストアの製品ページにある対応フィラメント欄、使い始めてからはBambu Studioの素材プロファイルで、AMS経由の送りに対応しているかを見ます。
柔らかい素材や繊維入りを無理に通すと、読み込みエラーや経路の摩耗につながります。
スライサーソフト側の設定の進め方はBambu Studioの使い方|導入から印刷開始までを解説で解説しています。
よくある質問
AMS 2 Proをフィラメント乾燥機の代わりに単体で使えますか
使えません。
プリンターに接続していない状態では乾燥機能が動かない仕様です。
印刷に使っていない予備のスプールを乾かしたい場合は、独立したフィラメント乾燥機を別に用意してください。
A1 miniに取り付けても乾燥機能は使えますか
外部電源アダプターを用意すれば使えます。A1・P1・X1系は本体給電だけでは乾燥機能が働かないので、アダプターの分の置き場所とコンセントも計算に入れてください。
AMS liteからAMS 2 Proに買い替える意味はありますか
扱う素材で判断が変わります。
PLAとPETGだけで、使わないフィラメントを防湿袋で管理できているなら差は小さいです。
TPUを多色構成に混ぜたい、PVAをサポート材に使いたい、庫内の湿度を数値で見ながら運用したいという条件では、AMS liteでは代わりになりません。
まとめ
AMS 2 Proは4巻を自動で切り替える供給ユニットに、最高65℃の乾燥と密閉保管を足した製品です。
判断を分けるのは、手持ちの機種で乾燥機能に外部電源アダプターが要るかどうかと、使う素材がその65℃の範囲に収まるかどうかの2点になります。
ABSやPAのように高温乾燥が要る素材が主役ならAMS HT、PLAとPETGだけならAMS liteで足りる場面もあります。
スプールは幅50〜68mm・直径197〜202mmしか入らず、TPUや繊維入りは対応表記のあるものに限られます。ぜひ本記事のAMS liteとの比較表と対応スプール寸法を参考に、手持ちのプリンターでどこまで動くかを確かめてから選んでください。



