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AMS liteとは?できること・対応機種・設置場所を解説

AMS liteでいちばん最初に確認してほしいのは、これから入れるフィラメントがTPUかどうかです。

TPUとTPEは公式に非対応で、無理に通すと柔らかい材料が経路の途中で座屈して詰まります。

柔らか素材は4連スロットを使わず、本体側の外部スプールから直接送るのが正しい使い方です。

AMS liteはA1 mini/A1向けの4スプール式の自動素材供給ユニット。

397×208×342mm・1.6kgで、対応スプールは幅40〜68mm・内径53〜58mmと決まっています。

この2つの数値を外れたリールは、そもそも回りません。

本記事では、フィラメントの装填手順・素材別の可否・詰まりや色移りが起きたときの直し方・掃除の頻度の目安を解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

AMS liteにフィラメントを装填する手順

4本のアームにスプールを載せ、フィラメントの先端をハブへ差し込む。

それだけの作業ですが、順番を守らないとロードに失敗します。

スプールを載せる前に確認すること

  • 先端を斜めにカットする。潰れた先端や曲がったクセが残っていると、経路のセンサーを越えられません。ニッパーで斜めに切ると通りが良くなります。
  • リールの幅と内径を測る。幅40〜68mm・内径53〜58mmが対応範囲。段ボール製リールや幅広の2kg巻はこの範囲を外れます。
  • 巻きの緩みを直す。フィラメントが自分の下をくぐって噛んでいると、送り出しの途中でロックします。載せる前に一度ほどいて巻き直してください。

差し込みからロードまで

スプールをアームに載せたら、フィラメントをスロット手前の穴に押し込みます。

奥まで入るとモーターが噛んで自動で引き込まれ、画面のスロット表示が埋まります。

ここで手を離すのが早すぎると検知されないので、引き込みが始まる感触があるまで押し込むこと。

純正フィラメントならRFIDタグで素材と色が自動で入ります。

他社製は自動認識されないため、Bambu Studioかプリンター側で素材種類を手入力してください。

ここを空欄のまま印刷すると、意図しない温度プロファイルで出力されます。

素材ごとの設定値の考え方は純正と他社製フィラメントの使い分けで解説しています。

AMS liteに非対応素材を入れると起きること

AMS liteが公式に対応するのは、PLA・PETG・ABS・ASA・PET・PA・PC・乾燥状態のPVA・乾燥状態のBVOH・PP・POM・HIPS、そして純正のPLA-CFです。

逆に非対応と明記されているのがTPUとTPE、湿ったPVA、他社製のカーボン・ガラス繊維入りフィラメント。

PLA Glow(蓄光)のような研磨材入りも非推奨とされています。

TPUを通した場合の失敗はほぼ決まっています。

柔らかい線材は押されると経路の中で縮んで折れ曲がり、団子状になってチューブを塞ぐ。

取り出すにはチューブを外して詰まりをかき出す作業になり、印刷どころではありません。

繊維入りや蓄光材が問題になる理由は別で、硬い粒子が経路の内壁とギヤを削るためです。

1回で壊れるわけではなく、削れた分だけ送り精度が落ちていく。

気づくのは押出量が足りなくなってからなので、原因の特定が遅れます。

なお、A1シリーズ本体側ではABS・ASA・PC・PAは公式に推奨されていません。

AMS lite単体が経路として通せる素材と、プリンター本体が印刷を推奨している素材は別の話です。

ユニット側の対応表だけを見て素材を決めないでください。

AMS liteで多い失敗と直し方

ロードの途中で止まる

先端の処理が原因の大半です。

いったんアンロードして先端を斜めに切り直し、再度差し込む。

それでも止まるなら、スプールが噛んでいないか、アームが引っかかっていないかを確認します。

フィラメントが手で軽く引き出せる状態になっているのが正常です。

前の色が次の色に混ざる

色替えのたびに古い樹脂を押し出す仕組みなので、パージ量が足りないと境目に前の色が残ります。

濃い色から白や黄色へ切り替えるときにいちばん目立ちます。

スライサー側でフラッシュ量を増やすのが基本の対処。

明るい色を先、濃い色を後に印刷する順で並べると、混色そのものが目立ちにくくなります。

設定の場所はBambu Studioの使い方で解説しています。

湿気を吸ったフィラメントで送りが不安定になる

PETGやPVAは特に吸湿しやすく、湿ったままだと押出時にパチパチと気泡が弾ける音がして、表面が荒れます。

PVAは湿った状態がAMS liteの非対応条件そのものなので、必ず乾燥させてから入れてください。

乾燥温度と時間は素材とメーカーで違うため、フィラメント側の推奨値を確認してから乾燥機にかけるのが安全です。

スプールが空回りしてテンションが抜ける

アームのローラーとリール側面がずれていると、送るたびにリールが暴れます。

ユニットを水平な場所に置き直し、4本のアームがすべて同じ角度で立っているかを見てください。

設置面が傾いていると起きやすい症状なので、プリンター本体と同じ台に載せるのが無難です。

台選びの条件は揺れない設置台の条件で解説しています。

AMS liteの手入れに使う道具と代用品

必須はニッパーだけです。

フィラメントの先端を斜めに切る作業が、装填とトラブル解消の両方で必ず出てきます。

刃先が細いエレクトロニクス用のものが扱いやすい。

あると楽なのが、六角レンチ(本体付属のもので足りる)とピンセット、そして経路の掃除用の乾いた布。

詰まりを取り出すときにチューブの端をつかむ場面があります。

ピンセットは毛抜きでも代用が利きます。

逆に、パーツクリーナーやアルコールを経路に流すのはやめてください。

樹脂部品を傷める上、残った溶剤が次の印刷に混ざります。

汚れは乾いた布と綿棒で落とすのが基本です。

掃除と点検の頻度の目安

使用頻度によるので一律の間隔は決められませんが、判断の目安は立てられます。

タイミングやること
素材を替えるたびスロット表示と実際に入っている素材が一致しているか目視
フィラメント数本を使い切ったころハブ周辺と経路入口のカス(削れた粉)を乾いた布で拭き取る
繊維入り・マット系を使った直後同じく経路入口の清掃。研磨性が高い素材のあとは早めに
送り不良が出たときチューブを外して詰まりの有無を確認

長期間使わないときは、フィラメントをアンロードしてスロットを空にしておくと安心です。

差したままにすると、経路の中で湿気を吸った部分が固くなり、次に使うときに送り不良の原因になります。

PLA・PETG・TPUで変わる扱い方

3つの素材で、AMS liteとの付き合い方は完全に分かれます。

PLAはこのユニットがいちばん素直に扱える素材です。

4色を入れて多色印刷、というAMS liteの本来の使い方がそのまま通ります。

ただしPLA Glowのような蓄光材入りは非推奨。

純正のPLA-CFは対応表に入っていますが、これは例外扱いで、他社製の繊維入りは非対応です。

PETGは経路そのものは通りますが、湿気に弱いのと、PLAより粘るぶん色替え時のパージ量を多めに取る必要があります。

開封したまま数日放置したリールをそのまま入れるのは避けてください。

TPUは非対応です。

柔らか素材で作りたいものがあるなら、AMS liteを経由させず、A1本体の背面側にある外部スプール用の経路から単色で印刷します。

AMS liteを付けたコンボ構成でも単色印刷はできるので、ユニットを取り外す必要はありません。

コンボ構成そのものの必要性についてはA1のコンボは必要かで解説しています。

よくある質問

AMS liteはP1SやX1シリーズでも使えますか

AMS liteはA1シリーズ向けの設計です。

密閉型のP1Sなどはフルサイズの「AMS」に対応しており、ユニットの形も接続方法も別物になります。

機種ごとの対応関係はBambu Lab全機種の違いで解説しています。

4色すべて埋めないと使えませんか

1本だけ入れた状態でも問題なく印刷できます。

空きスロットがあることでエラーにはなりません。

多色印刷のときだけ、使う色ぶんのスロットが埋まっていれば足ります。

他社製のフィラメントでも使えますか

スプールの寸法(幅40〜68mm・内径53〜58mm)が範囲内で、素材が対応リストにあれば使えます。

ただしRFIDタグがないので素材と色は手入力になります。

繊維強化系の他社製フィラメントは非対応です。

スプールが対応寸法から外れている場合はどうすればいいですか

フィラメントを別のリールに巻き替えるか、そのリールはAMS liteに載せず外部スプールとして単色で使う、という2つの選択になります。

無理にアームに載せると回転が不安定になり、送り不良につながります。

4色使うとフィラメントの消費は増えますか

増えます。

色替えのたびに前の色を押し出して捨てる工程が入るため、色数と切り替え回数に比例して廃棄分が出ます。

造形物の体積より多くの材料を使うケースも珍しくありません。

色替えの少ない設計にするか、色ごとに分割して印刷するかで調整してください。

まとめ

AMS liteを安定して使うポイントは、入れる前に素材とスプール寸法を確認することに集約されます。

TPUとTPE、湿ったPVA、他社製の繊維入りは通さない。

先端は斜めに切る。

他社製は素材種類を手入力する。

この3つを守るだけで、詰まりとロード失敗の大半は避けられます。

色替えの多い設計では材料の廃棄が増えるので、多色を使う前提で作るものを考えるのも大事な判断です。

ぜひ本記事の対応素材の一覧と点検頻度の目安を参考に、手元のフィラメントから確認してみてください。

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