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3Dプリンター初心者は何を買うべき?最初の1台の条件

「初心者向け」と紹介されている3Dプリンターを並べてみると、造形できる大きさも使える素材もばらばらです。

最初に決めるのは、作りたい物がどのくらいのサイズかという1点。

Bambu Lab A1 miniの造形範囲は180×180×180mm、A1は256×256×256mmで、この差がそのまま「分割して接着するか、一体で出せるか」の差になります。

もうひとつ効くのが対応素材です。

A1シリーズはPLA・PETG・TPU・PVAが推奨で、ABSやASAは公式に推奨されていません。

ここを知らずに「熱に強い部品を作るつもり」で選ぶと、買った直後に行き止まりになります。

本記事では、初心者が最初に見る造形サイズと対応素材・FDMと光造形の違い・設置スペースの実寸・消耗品にかかる手間まで解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

初心者が最初に決めるのは造形サイズ、次に対応素材

まず造形サイズから決めてください。

理由は単純で、ここだけは後から変えられないからです。

180×180×180mmのA1 miniなら、スマホスタンド、フック、小物入れ、ケーブルまとめといった手のひらサイズの品はほぼ一発で出せます。

一方で、ティッシュケースや工具の壁掛けホルダー、家電にかぶせるカバーのような箱物になると、180mmでは分割が前提になります。

256×256×256mmのA1やP1Sなら一体で出せる範囲が広がる。

何を作るか決まっていない人ほど、3Dプリンターで作れるものの実例で自分の作りたい物の実寸を先に見ておくと、必要な造形サイズが見えてきます。

次が対応素材です。

A1 miniとA1はどちらもPLA・PETG・TPU・PVAが推奨で、ABS・ASA・PC・PA、それにカーボンやガラス繊維の入った素材は推奨されていません。

オープンフレームで庫内の温度を保てないためです。

室内で使う小物ならPLAとPETGで足りますが、夏の車内に置く物や屋外で日光に当たる部品を作りたいなら、この2素材だけでは心もとない。

素材ごとの耐熱や粘りの差はフィラメント種類一覧で解説しています。

FDMと光造形、初心者に扱いやすいのはどちらか

家庭用は大きく2方式に分かれます。

作れる物の質感だけでなく、印刷が終わったあとの作業量が変わるところが重要です。

FDM(フィラメントを溶かして積む方式)

細い樹脂を熱で溶かし、線を積み重ねて形にします。

後処理はサポート材をもぎ取る程度で済み、扱う薬剤がありません。

積層の線が表面に残るので、なめらかな曲面や1mm以下のディテールは苦手。

ただし日用品・治具・収納パーツといった「使う物」を作るなら、強度と手軽さのつり合いが取れています。

光造形(液状レジンを光で硬化させる方式)

液体のレジンを光で層ごとに固めます。

細かい造形に強く、フィギュアや小さな部品の再現度はFDMより上。

代わりに、印刷後にアルコールなどでの洗浄と二次硬化が必要で、未硬化レジンは手袋と換気が前提の扱いになります。

作業スペースと後処理の手間を確保できるかが、そのまま向き不向きになる方式です。

どちらを選ぶか迷っている段階なら、光造形とFDMの違いの比較を先に読んだほうが早いです。

タイプ別の向き不向きを表で比べる

初心者が現実的に選ぶのは、次の3タイプのどれかです。

構造と、その構造から来る得意分野をまとめました。

タイプ構造から来る特徴向いている人
オープンフレームのFDM(A1 mini/A1)庫内を暖められないためABS・ASA・PC・PAは非推奨。本体が軽く、A1 miniは5.5kg。A1 miniはサイレントモードで48dB以下PLA・PETGで室内用の小物や日用品を作る人。設置場所を動かしたい人
密閉型のFDM(P1S/P2S)筐体と冷却、活性炭フィルターを備えABS・ASAに対応。P2Sは焼入スチールノズルでカーボン系まで扱える。P1Sは12.95kg耐熱や耐候性が必要な部品を作る人。素材の幅を最初から広く取りたい人
光造形レジンを光で硬化。洗浄と二次硬化の工程と、薬剤を扱う場所が必要小さく細かい造形を最優先する人。後処理の手間を許容できる人

逆に向かないケースもはっきりしています。

ABSで屋外用の部品を作る予定があるなら、オープンフレーム機は候補から外してください。

後から改造で庫内を暖めるのは電気系のリスクがあり、勧められません。

光造形は、換気できる作業机と洗浄用の道具を置く場所が確保できないなら見送ったほうが無難です。

機種ごとの細かい違いはBambu Lab全機種の違いの比較で解説しています。

初心者がつまずきやすい選び方の3パターン

ミスマッチはだいたい同じところで起きます。

3つとも、買う前に1分で確認できるものです。

耐熱が必要な用途なのにオープンフレーム機を選ぶ

A1シリーズでABS・ASA・PC・PAが推奨外なのは、素材の質ではなく構造の問題です。

車内に置くパーツ、屋外の固定具、熱源の近くで使う部品を作る予定があるなら、密閉型を選ぶか、用途をPETGでまかなえる範囲に絞るかを先に決めてください。

多色印刷ユニットで柔らかい素材まで使えると思い込む

A1シリーズ用のAMS lite(自動素材供給システム)は4スプールを自動で切り替えますが、TPUやTPEは非対応です。

柔らかい素材は外部スプールから直接送って印刷します。

ゴムのような部品を作りたい人がここでつまずきやすい。

PLA-CF以外のカーボン・ガラス繊維系も対象外です。

静音性を数値で確かめずに寝室やリビングに置く

A1 miniはサイレントモードで48dB以下という記載があり、動作音を抑える仕組みも持っています。

一方でA1には公式の騒音数値の記載がありません。

静かさが条件になるなら、記載のある機種を選ぶのが確実です。

なお、価格を最優先で下げたときにどこが削られるかは安い3Dプリンターの限界で解説しています。

設置スペースは本体寸法+ベッドの可動域で考える

カタログの本体寸法だけで棚のサイズを決めると、たいてい入りません。

A1 miniは347×315×365mm、A1は465×410×430mm。

ただしこの2機種はベッドが前後に動くタイプなので、奥行きは本体寸法より余裕が必要です。

前後それぞれに手のひら1枚ぶんは空けておきたいところ。

多色印刷を使うならAMS liteが別に397×208×342mm、1.6kgぶん場所を取ります。

本体の横か上に置く前提で採寸してください。

密閉型のP1Sは本体389×389×458mmですが、公式の推奨設置スペースは500×500×950mmと案内されています。

高さ方向にも余裕を見ている数字です。

加えて、フィラメントのスプールと排熱の逃げ道も忘れがちです。

カラーボックスの中に押し込むと、熱がこもるうえに前面のタッチパネルとフィラメント交換に手が届きません。

奥行きのある平机か、開いた棚板の上が現実的な置き場所になります。

卓上に収める前提で探しているなら小型3Dプリンターの選び方もあわせて確認してください。

フィラメントとノズル、初心者が見落とす消耗品

本体だけ買えば終わりではありません。

継続して掛かるのはフィラメント、ノズル、ビルドプレートの3つです。

フィラメントは1kg巻が基本単位で、PLAとPETGなら家庭用の消耗品として無理のない範囲。

問題は湿気です。

吸湿したフィラメントは表面が荒れたり、印刷中にプツプツと音が出たりします。

SUNLU FilaDryer S2は1kg巻1本を最高70℃まで、S4は1kg巻4本を同時に扱え、庫内湿度が50%を超えると自動で再加熱する機能を持ちます。

Creality SpacePi X4は45〜85℃、1〜48時間のタイマー付き。

ただし乾燥温度と時間は素材とメーカーで違うので、必ずフィラメント側の推奨値を確認してから設定してください。

ノズルはA1シリーズなら0.4mmステンレスが付属し、0.2mm・0.6mm・0.8mmが選べます。

A1 miniはネジを使わないクイック交換に対応しているので、細かい造形と厚盛りを使い分けたい人は交換の手間が軽い。

ビルドプレートも、テクスチャーPEIなどの表面は使うほど定着力が落ちる消耗品です。

本体以外に何が必要かは3Dプリンターの値段と本体以外に掛かる費用で解説しています。

よくある質問

初心者でも組み立てや調整はできますか

A1 mini・A1・P1Sはいずれもフルオートキャリブレーションを備えており、ベッドの傾きやフローの調整を機械側が実行します。

以前のような手作業でのレベリングは前提ではありません。

ただし梱包状態からの組み立て工程は製品ごとに違うので、購入前に付属の手順書の範囲を確認しておくと安心です。

子どもと一緒に使っても大丈夫ですか

ノズルは300℃まで、ベッドも80〜110℃まで上がるため、動作中の可動部と加熱部に触れない運用が前提になります。

大人が操作して子どもは仕上がりを見る、という分担が現実的です。

機種選びの条件は子どもと使う3Dプリンターの選び方で解説しています。

においや換気はどこまで気にすればいいですか

においが出にくいとされる素材でも、長時間の印刷では窓を開けるか換気扇を回すことをおすすめします。

密閉型のP1Sは活性炭フィルター、P2Sは活性炭とVOC、粒子状物質のフィルターを備えていますが、フィルターがあるから換気は不要という話ではありません。

多色印刷は最初から必要ですか

単色でも実用品はほとんど作れるので、最初は必須ではありません。

ロゴや文字を色分けしたい、サポート材にPVAを使いたいといった目的が出てきた段階で、AMS liteを足す判断で足ります。

後から追加できる構成かどうかだけ、購入時に確認してください。

就寝中に印刷を回してもいいですか

長時間の無人運転は勧めません。

停電復帰やカメラ監視の機能はありますが、造形物のはがれやフィラメント切れは人が気づいて止めるのが確実です。

まずは在宅している時間帯で、数時間の造形から慣れていくのが安全な進め方になります。

まとめ

初心者の機種選びは、作りたい物の実寸から造形サイズを決め、その用途に耐熱が必要かどうかで方式と筐体タイプを決める。

この2段階でほとんど絞り込めます。

PLAとPETGで室内用の小物を作るならオープンフレームのA1 miniやA1、ABSやASAまで見込むなら密閉型のP1SやP2S、細かい造形を最優先するなら光造形という並びです。

そのうえで、設置は本体寸法にベッドの可動域とAMSぶんを足して採寸する。

消耗品はフィラメントの保管とノズル、プレートの3点を見ておく。

ぜひ本記事のタイプ別比較表と3つの失敗パターンを参考に、自分の用途に合う1台を絞り込んでください。

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