ELEGOOはどんなメーカー?3Dプリンターの特徴と選び方
ELEGOOで検索すると、密閉型FDMのCentauri Carbonと、レジンを使うMarsが同じブランド名で並びます。ELEGOOは2015年に中国・深圳で設立されたメーカーで、家庭向けのFDM機と光造形機を両方とも展開しているため、シリーズ名だけを追いかけても絞り込めません。
最初に決めるのは機種ではなく、どちらの方式を使うかです。本記事では、ELEGOOのシリーズ構成・用途別の選び分け・買う前に確認する仕様を解説します。

おうち3Dプリンター編集部
おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
ELEGOOは電子工作キットから3Dプリンターへ広がったメーカー
ELEGOO(エレグー)は2015年にChris Hongが中国・深圳で設立し、共同創業者にKevin Wangが名を連ねています。
出発点はオープンソースの電子工作キットで、Arduino互換の学習キットなどを扱ってきた流れのうえに3Dプリンターが乗っているかたちです。
日本向けの公式ストアがあり、販売はAmazonやAliExpress、自社ストアを中心に行われています。
家庭用の3Dプリンターを出しているメーカーは、FDM(熱で溶かした樹脂を積む方式)か光造形(液状のレジンを光で固める方式)のどちらかに寄っていることが多いなかで、ELEGOOは両方にシリーズを持っています。
これは選ぶ側にとって分かりやすい部分で、作りたい物が決まっていれば同じブランドの中で方式ごと比べられます。
方式そのものの違いは光造形とFDMの違いの比較で解説しています。
ブランドの性格としては、密閉型CoreXYのCentauri Carbonが国際的なデザイン賞(iF Design Award 2025、A' Design Award Platinum)を公式サイトで掲げているとおり、完成品としての作り込みを前面に出す方向へ寄ってきています。組み立てキットの延長ではなく、箱から出して使う機械として設計されたモデルが主役という理解でかまいません。
ELEGOOのシリーズはFDM2つ・光造形3つに分かれる
公式のラインアップは、FDM側がCentauri CarbonとNeptune、光造形側がMars・Saturn・Jupiterという構成です。
光造形の3シリーズは造形範囲や画面の解像度で分かれるので、同じレジン機でも作れる物の大きさが変わります。
個別の造形サイズは機種ごとに違うため、商品ページの造形範囲を必ず確認してください。
| シリーズ | 方式と特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| Centauri Carbon | FDM・密閉型CoreXY・256×256×256mm・ノズル320℃ | 実用パーツを作りたい、ABSやCF入りまで視野に入れたい |
| Neptune | FDM・ELEGOOのもう一方のFDMシリーズ | FDMで始めたいが、Centauri Carbonの仕様までは要らない |
| Mars / Saturn / Jupiter | 光造形・レジンを使用 | フィギュアや精密模型など、細かい形を出したい |
Amazonでは2026年10月時点でCentauri Carbon 2 Comboという名称の製品も確認できますが、取扱は店舗や時期で変わりますし、仕様は商品ページ側で確認してください。Centauri Carbon単体の仕様と向き不向きはELEGOO Centauri Carbonの仕様解説で詳しく扱っています。
作りたい物からELEGOOの機種を絞る
工具・治具・補修部品など実用パーツを作る
力が掛かる部品や、夏場の車内に置くような耐熱が要る物を作るなら、Centauri Carbonの仕様が噛み合います。
ノズル最高320℃・ベッド最高110℃で、公式の対応素材にPLA・PETG・ABS・ASA・TPU・PET・PC・PAとCF/GF強化材が並んでいます。
密閉型の筐体に強化ガラスドアという構成で、庫内の温度が保ちやすいため、反りやすいABS系を扱う前提ならオープンフレーム機とは条件が変わります。
ノズルは真鍮硬化鋼が標準で、チタン合金のヒートブレイクと組み合わせてあります。
フィギュアや模型を細かく作る
曲面や細部の再現を優先するなら、Mars・Saturn・Jupiterの光造形側です。
ただしレジンは液体を扱うので、洗浄と二次硬化の設備、手袋、それから作業中の換気がセットで要ります。
FDM機より後処理の手間と消耗品の種類が増えるという前提で選んでください。
初めての1台で方式すら決めかねている
作りたい物が「家の中で使う小物」なら、まずFDM側から考えるほうが扱いやすくなります。
印刷素材がPLAだけでも始められて、失敗しても固形のゴミとして片付けられるためです。
方式を決める前の条件整理は3Dプリンター初心者が最初の1台で見るべき条件で解説しています。
ELEGOOはフィラメントとレジンも自社で出している
プリンター本体だけでなく、消耗品側もELEGOOブランドで流通しています。
Amazon.co.jpではPLA・PLA Plus・高速PETGなどのフィラメントを確認でき、2026年10月時点ではフィラメント素材のベストセラー1位として表示されていました。
光造形用のレジンも同じく取扱があります。
家庭で使い続ける場合に差が出るのは、機械の価格よりも消耗品の入手性です。
近所の店に置いていなくても通販で同じ銘柄を買い足せるかどうかで、印刷の設定を作り直す手間が変わります。
同じブランドで本体と材料の両方が流通しているのは、その点では扱いやすい条件です。
消耗品まで含めた費用の考え方は3Dプリンターの値段と本体以外に掛かる費用で解説しています。
ELEGOOを買う前に商品ページで確認する箇所
設置スペースと重さ
Centauri Carbonは398×404×490mmで約17kgあります。
密閉型CoreXYなのでベッドが前後に動くタイプではありませんが、ドアが手前に開くぶんの余裕と、17kgを載せても沈まない台が要ります。
棚に入れる計画なら、棚板の奥行きだけでなく手前の開閉スペースも測っておいてください。
多色対応とスライサーソフト
多色印刷はCANVASという別売ユニットで対応予定と公式に記載されており、本体単体では単色です。
最初から複数色で刷りたい場合は、この点を購入前に確認してください。
スライサーソフトは公式推奨がElegooSlicerで、OrcaSlicerやCuraにも対応しています。
操作画面はELEGOO OSが動く4.3インチタッチで、121点の自動レベリングと自動振動補正、フィラメント切れ検知、停電復帰、ノズルワイパー、チャンバーカメラが仕様に含まれます。
速度は最高500mm/s・加速度20000mm/s²と書かれていますが、推奨値は250mm/s・加速度10000mm/s²です。
最高値のほうだけを見て造形時間を見積もらないでください。
なお密閉型でナノミネラルクリスタル製のエアフィルターが付いていても、ABSやASAを扱うときは部屋側の換気も併せて行ってください。
他社の密閉型と比べたい場合はCrealityのシリーズ構成の解説が目安になります。
よくある質問
ELEGOOはどこの国のメーカーですか
中国・深圳のメーカーです。
2015年にChris Hongが設立し、共同創業者はKevin Wangです。
もともとオープンソースの電子工作キットを扱っていた会社で、そこから3Dプリンターへ広がりました。
Centauri CarbonでABSやカーボン入りフィラメントは使えますか
公式の対応素材にABS・ASA・PC・PAとCF/GF強化材が挙げられています。
ノズル最高320℃・ベッド最高110℃で、密閉型の筐体という構成です。
ただし実際の仕上がりは設定や室温で変わりますし、ABS系を扱う際は部屋の換気を行ってください。
ELEGOOの機種にはどのスライサーソフトを使いますか
公式が推奨しているのはElegooSlicerで、OrcaSlicerとCuraにも対応しています。すでに他社機でOrcaSlicerを使っているなら、同じ画面のまま運用できます。
ELEGOOのフィラメントは公式ストア以外でも買えますか
2026年10月時点でAmazon.co.jpにPLA・PLA Plus・高速PETGの取扱を確認できます。レジンや本体も同様ですが、取扱は店舗や時期によって変わります。
まとめ
ELEGOOはFDMと光造形の両方を持っているため、シリーズ名を追う前に方式を決めるほうが早く絞れます。
実用パーツや耐熱が要る物を狙うなら密閉型のCentauri Carbon、細密な造形を狙うならMars・Saturn・Jupiterの光造形側という分かれ方です。
消耗品のフィラメントとレジンも同じブランドで流通している点は、買ったあとの運用で差が出ます。
家庭用として他社機とも並べて検討したい場合は、家庭用3Dプリンターの選び方も合わせて読んでみてください。ぜひ本記事のシリーズ比較表と、設置スペース・多色対応・対応素材という確認箇所を参考に、自分の作りたい物に合う1台を選んでください。



