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Bambu Studioの使い方|導入から印刷開始までを解説

Bambu Studioで最初にやることは、プリンター機種とフィラメントの登録です。

この2つが実機と合っていないと、あとの操作をどれだけ丁寧にやっても、ノズル温度もベッド温度も見当違いの値で出力されます。

スライサーは「モデルを印刷データに翻訳するソフト」なので、翻訳先の機械と材料を教えないと始まりません。

A1 miniなら造形サイズは180×180×180mm、A1やP1Sなら256×256×256mm。

この箱の大きさもプロファイルから読み込まれ、画面上のプレートに反映されます。

逆に言えば、機種設定を間違えると入らないモデルが入るように見えてしまう。

本記事では、初回セットアップから出力までの手順・設定を間違えたときに起きる失敗・素材別に変わる設定値・スライス前の確認ポイントを解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

Bambu Studioの初回セットアップと印刷までの流れ

インストール後の流れは、機種選択からデータ送信までほぼ一直線です。

迷いやすいのは最初の2ステップだけなので、そこに理由を添えて並べます。

プリンター機種とノズル径を登録する

起動時のウィザードで、使っている機種を選びます。

ここでノズル径も一緒に選ぶ点に注意してください。

A1シリーズやP1Sには0.4mmのステンレスノズルが標準で付き、別売で0.2mm・0.6mm・0.8mmがあります。

0.6mmに交換したのにソフト側が0.4mmのままだと、押し出し量の計算がずれて、隙間だらけの側面か、逆に材料が余って盛り上がった表面になります。

フィラメントを選び、プレートを合わせる

右上のフィラメント欄でメーカーと素材を選びます。

Bambu純正のPLA ベーシックやPETG ベーシックはプリセットが用意されているので、そのまま選ぶのがいちばん確実です。

他社製なら「Generic PLA」などの汎用プロファイルから始めて、スプールに書かれた推奨温度に合わせて調整します。

ビルドプレートの指定も忘れずに。

テクスチャーPEIと常温プレートではベッド温度の推奨値が違うため、実際に載せている板と一致させてください。

モデルを読み込み、配置してスライスする

STLやSTEP、3MFをドラッグ&ドロップし、プレート上に置きます。

回転と配置を決めたら「スライス」。

ここでソフトがモデルを層に切り、ツールパスと予想時間・使用量を計算します。

表示された断面をプレビューで一度スクロールしてください。

中が空洞になっていないか、サポートが必要な張り出しに何も付いていないかは、この画面でしか見えません。

送信して印刷する

問題なければ「印刷」でネットワーク越しに送ります。

SDカードに書き出す方法もありますが、Bambu機はWi-Fi接続が前提の設計です。

送信後の進行はカメラ付きなので画面で追えます。

外出中に様子を見たい場合の操作はBambu Handyの使い方で解説しています。

Bambu Studioの設定ミスで起きること

スライサーの設定ミスは、印刷が始まった直後には分かりません。

数時間動いてから失敗が判明するのが厄介なところです。

いちばん実害が大きいのは素材とプレートの不一致です。

PETGを選んだつもりでPLAのプロファイルのままスライスすると、ノズル温度が低すぎて層がくっつかず、指で押せば剥がれる造形物ができます。

逆にPLAをPETGの設定で出せば、ベッド温度が高すぎて底面が潰れ、剥がすときにプレートに残ります。

造形サイズの誤登録も地味に効きます。

A1 miniのプロファイルでスライスしたデータをA1で出すぶんには問題ありませんが、逆は入りません。

プレートからはみ出したモデルは警告が出ますが、ぎりぎり収まっている場合は警告なしで進み、周囲のクリアランス不足でノズルがモデルに接触することがあります。

もうひとつ、AMS liteを使う構成での素材の取り違えです。

AMS liteはTPUに対応していません。

柔らかい素材はチューブ内で座屈して送れないため、TPUを使うときは外部スプールから直接給送します。

ここを知らずにAMSへ装填すると、詰まりの解消に分解が必要になる場合もあります。

使い方でつまずくよくある失敗と直し方

1層目が定着せず、途中で剥がれる

ソフト側でできる対処は3つ。

ビルドプレートの選択を実物と合わせる、初期層のフローを少し上げる、ブリムを付ける。

ただし最も多い原因はプレート表面の油分なので、まず中性洗剤で洗って乾かしてください。

Bambu機はフルオートキャリブレーションでZ高さを合わせますが、汚れは補正できません。

糸引きで表面がクモの巣状になる

PETGで出やすい症状です。

フィラメント設定のリトラクション(引き戻し)量を増やし、ノズル温度を5℃刻みで下げていくのが定石。

それでも残るなら、湿気を吸ったフィラメントを疑ってください。

乾燥については後の項で触れます。

サポートが取れない、跡が残る

サポートの種類を「通常」から「木構造(ツリー)」に変えると接点が減り、フィギュアのような曲面では剥がしやすくなります。

多色機なら水溶性のPVAをサポート材に指定する手もありますが、PVAは湿気に極端に弱く、乾燥状態でないとAMSでは扱えません。

スライスすると穴が開く、面が抜ける

モデルデータ側の破損です。

Bambu Studioには修復機能があるので、警告が出たら実行してみてください。

それでも直らないモデルは元データの問題なので、配布サイトで別のバージョンを探すほうが早い。

データの選び方はMakerWorldの使い方と注意点で解説しています。

Bambu Studioで素材ごとに変わる設定値

プリセットを使えば温度は自動で入りますが、どこが変わるのかを知っておくと、汎用プロファイルから調整するときに迷いません。

A1シリーズで公式に推奨されているのはPLA・PETG・TPU・PVAの4つです。

素材設定で特に変わる点注意
PLAベッド温度は低め。冷却ファンは全開が基本反りは少ないが熱に弱く、夏の車内に置く部品には向かない
PETGノズル温度が高くなり、冷却は弱め。リトラクション量を増やす糸引きとプレートへの過剰な食いつきが起きやすい
TPU印刷速度を大きく落とす。リトラクションは最小限AMS liteは非対応。外部スプールから直接給送する

A1シリーズではABS・ASA・PC・PAが公式に「推奨ではありません」とされています。

オープンフレームで庫内温度を保てないためで、Studio側でプロファイルを選べても実機の条件が足りない。

密閉型のP1SならABS・ASAが推奨素材に入ります。

素材ごとの性格はフィラメント種類一覧の早見表で解説しています。

スライス前に見るべき設定と道具

ソフト以外に用意しておくものは多くありません。

必須はPC(Bambu Studioが動くWindowsまたはmacOS)と、モデルデータ、そしてスクレーパーやニッパーといった後処理の道具です。

スマホだけで完結させたい場合はHandyからでも印刷できますが、細かい設定の変更はStudioのほうが自由が利きます。

あると効くのがフィラメント乾燥機です。

PETGやTPU、PVAは湿気を吸うと糸引きや表面の荒れが増え、設定をいくら詰めても改善しません。

SUNLU FilaDryer S2は1kg巻を1本入れて最高70℃まで、S4なら4本同時で庫内湿度が50%を超えると自動で再加熱します。

乾燥温度と時間は素材とメーカーで違うので、フィラメントの推奨値を確認してください。

代用としては密閉容器と乾燥剤でも保管はできますが、すでに吸湿した材料を戻すのは加熱が必要です。

設置面も設定の一部と考えてください。

速度500mm/s・加速度10000mm/s²で動くベッドスリンガー型は台が揺れると層がずれます。

3Dプリンターの台の条件で、揺れを抑える設置について解説しています。

キャリブレーションと確認の頻度

Bambu機はフルオートキャリブレーションを備えていて、フィラメントを変えたときや久しぶりに動かすときに自動で走ります。

毎回手動で追い込む必要はありません。

ただし条件つきで自分から実行したい場面が3つあります。

  • ノズルを交換したあと。径が変わればフローもZ高さも変わるため、Studio側の径設定の更新とセットで実行する
  • 他社製フィラメントを初めて使うとき。フロー率とプレッシャーアドバンス(押し出しの遅れ補正)のキャリブレーションで、角の膨らみが減る
  • 造形物の側面に段差が出始めたとき。ベルトの緩みや台の揺れが原因の場合はソフトでは直らないので、実機側を確認する

プレートの洗浄は、剥がれが出てきたら。

使用頻度が高ければ数回の印刷ごとに洗う人もいます。

ノズルは詰まりや吐出のかすれが出たら交換のタイミングで、A1シリーズはネジ無しのクイック交換に対応しています。

よくある質問

Bambu Studioは無料で使えますか

メーカーが無料で配布しているスライサーです。

Bambu Labの機種向けに調整されていますが、他社機のプロファイルも一部含まれています。

Bambu StudioとBambu Handyはどう使い分けますか

スライスと詳細設定はStudio、印刷の開始と監視はHandyという分担が現実的です。

Handyからでも配布モデルを選んで印刷できますが、サポートの種類やインフィル率まで細かく触るならPCが必要です。

A1 miniとA1でStudioの操作は変わりますか

操作は同じで、変わるのはプロファイルが持つ造形サイズとベッドの最高温度です。

A1 miniは180mm角でベッド80℃まで、A1は256mm角で100℃まで。

どちらを選ぶかの判断はA1 miniとA1の違いで解説しています。

スライスした時間の予測はあてになりますか

目安として使う値です。

実際の時間は室温やフィラメントの状態、途中の一時停止で前後します。

長時間の印刷を留守中や就寝中に回すのは避けてください。

ABSを選べる機種はどれですか

密閉型のP1SやP2Sなら公式にABS・ASAが対応素材に入っています。

A1シリーズは非推奨です。

機種ごとの対応素材の違いはBambu Lab全機種の比較で解説しています。

まとめ

Bambu Studioの使い方でつまずくポイントは、操作の複雑さではなく「実機と設定が一致しているか」に集約されます。

機種・ノズル径・フィラメント・ビルドプレートの4つが合っていれば、あとはプリセットがほとんど面倒を見てくれます。

合っていないと、数時間かけて剥がれる造形物ができる。

素材で変える必要があるのは温度と冷却、そして速度。

TPUをAMS liteに入れない、A1シリーズでABSを狙わないといった機械側の制約は、ソフトでは越えられません。

ぜひ本記事の素材別の設定表とスライス前の確認手順を参考に、最初の1本を出してみてください。

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