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Bambu Lab P1SとP2Sの違いを比較|今買うならどっち?

P1SとP2Sの仕様表を並べると、最大造形体積の行は同じ256×256×256mmです。

密閉型のボディも、加速度20000mm/s²も共通。

それでも別の機種として並んでいる理由は、付属ノズルの材質にあります。

P1Sは0.4mmのステンレススチール、P2Sは0.4mmの焼入スチール。

この一点で、カーボン繊維入りフィラメントやPA・PCを公式の対応範囲で扱えるかどうかが変わります。

ベッドの最高温度も100℃から110℃へ、カメラは1280×720の0.5fpsから1920×1080の30fpsへ。

本記事では、ノズル材質で決まる対応素材の差・速度とフィルターの違い・条件別の選び分け・設置に必要な寸法を解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

P2SとP1Sの分かれ目は、付属ノズルの材質と対応フィラメント

P1Sの公式推奨素材はPLA・PETG・TPU・PVA・PET・ABS・ASAです。

PAとPCは非推奨で、カーボンやガラス繊維で強化されたフィラメントも、付属ノズルがステンレスであるため不向きと公式FAQに書かれています。

繊維入りの材料は硬い粒子を含んでいて、柔らかい金属のノズル内壁を少しずつ削ってしまう。

印刷そのものは動いても、押出量が狂っていく方向に進みます。

P2Sの対応素材リストには、PLA・PETG・ABS・ASA・TPU・PET・PA・PC・PVAに加えて、PLA-CF、PETG-CF、PA6-CF、PAHT-CF、PET-CFといった繊維強化材が並びます。

標準ノズルが焼入スチールで、摩耗する材料を前提にした構成になっているからです。

つまり判断はここから始まります。

作りたいものがPLA・PETG中心で、ときどきABSの実用パーツという範囲なら、P1Sの対応表で足ります。

一方、工具のホルダーや治具のように剛性と耐熱を優先したい、あるいはPA・PCを使う予定があるなら、最初からP2S側です。

素材ごとの性質を先に押さえたい場合はフィラメント種類一覧の早見表で特性差を解説しています。

造形サイズは256mm角で同じ、P2Sで上がったのは速度とベッド温度

最高速度600mm/sと流量40mm³/s

P1Sの最高速度は500mm/s、P2Sは600mm/sです。

加速度はどちらも20000mm/s²で同じ。

P2Sには最大流量40mm³/s(公式条件)という数値が公表されていて、太いノズルで肉厚のモデルを流し込むときの余裕はこちらが上になります。

ただ、印刷時間がカタログの最高速の比でそのまま縮むわけではありません。

実際の所要時間はスライサーの設定、レイヤー高さ、冷却の待ち時間、モデルの形状で決まります。

速度の数字だけで機種を選ぶと、期待した時短が出ずに拍子抜けすることになります。

ベッド110℃が効く場面

ヒートベッドの最高温度は、P1Sが100℃、P2Sが110℃です。

この10℃はPLAでは意味を持ちませんが、ABSやASAのように収縮の大きい素材では、1層目の食いつきと反りに直結します。

庫内が密閉されている前提のうえで、ベッド側の温度を高く保てるほうが背の高い造形で有利。

逆にPLAばかり使う人にとっては、差として体感しにくい項目です。

消費電力の公式表記も違います。

P1Sは1000W@220V/350W@110V、P2Sは最大1000W@110Vで、PLAの定常時が200W。

100V環境の家庭では、ほかの家電と同じ回路に集中させない程度の配慮はしておきたいところです。

空気清浄とカメラ・AI検出はP2Sで別物になった

フィルター構成の違い

P1Sの空気濾過は活性炭フィルターです。

P2Sは活性炭に加えて、VOCフィルターと粒子状物質フィルターを備えます。

ABSやASAを室内で印刷すると独特のにおいが出ますが、フィルターがあるからといって換気を省いていい理由にはなりません。

どちらの機種でも、長時間の印刷では窓を開けるか換気扇を回すという運用にしてください。

就寝中や完全な留守中に回し続ける使い方は、機種にかかわらずおすすめしません。

監視カメラとAI検出

カメラの差は数字がはっきりしています。

P1Sが1280×720の0.5fpsでタイムラプス対応、P2Sが1920×1080の30fps。

0.5fpsは2秒に1コマなので、動きを追う用途ではほぼ静止画の更新に近い見え方になります。

P2Sはさらに2 TOPSのNPUを搭載してAI検出に使い、操作画面は5インチのタッチスクリーンです。

手元を離れる時間が長い人ほど、この差は運用の安心感として効きます。

条件別に見るP1SとP2Sの選び分け

同じ256mm角のクラスに、Bambu Labにはオープンフレームのモデルもあります。

密閉型を選ぶ理由がABS・ASAなのか、繊維入りなのかで答えが変わるため、隣のモデルも並べて見たほうが判断が早くなります。

機種構造と対応素材の要点向いている人
P1S密閉型・CoreXY。256×256×256mm、ベッド100℃。付属ノズルはステンレスで、ABS・ASAまで公式推奨。PA・PCと繊維強化材は非推奨ABSの実用パーツまでを密閉型でこなしたい人。繊維入りを使う予定がない人
P2S密閉型。256×256×256mm、ベッド110℃、最高600mm/s、流量40mm³/s。付属ノズルが焼入スチールでPA・PC・各種CF/GFに対応。VOC+粒子状フィルター、1080p/30fpsカメラ、AI検出繊維強化材やPA・PCを使う人。無人時間の監視やにおい対策まで含めて詰めたい人
A1オープンフレーム。256×256×256mm、ベッド100℃。推奨はPLA・PETG・TPU・PVAで、ABS・ASA・PC・PAは公式に推奨ではないPLA・PETG中心で、庫内温度が要る素材を使わない人
H2D密閉型・デュアルノズル。単ノズル325×320×325mm、ベッド120℃、ノズル350℃、アクティブチャンバー加熱65℃。31kg256mm角では足りない大物、または2素材を使い分けたい人

造形サイズが足りるかどうかで迷っているなら、先に作りたい物の実寸を測るほうが早いです。

デュアルノズルの使いどころはH2Dのレビューと向く人の条件で解説しています。

ラインナップ全体の位置関係を俯瞰したい場合はBambu Lab全機種の違いを比較が起点になります。

密閉型なら何でも印刷できる、という思い込みが失敗を生む

いちばん多いミスマッチが、「密閉型を買えば素材は選ばなくていい」という理解です。

P1Sは密閉型でありながらPAとPCが非推奨で、繊維強化材はノズル材質の都合で不向きとされています。

庫内が閉じていることと、ノズルが摩耗に耐えることは別の話。

P1Sで繊維入りを回すなら、硬化ノズルへの交換が前提になります。

逆方向の失敗もあります。

PLAとPETGしか使わないのにP2Sの素材対応に惹かれて選び、結局は密閉型の重量と設置スペースだけを負担している場合。

この使い方ならオープンフレームのA1で足りますし、必要なのは同クラスの上位機ではなく、素材の乾燥管理のほうかもしれません。

多色印刷を前提にしている人は、対応ユニットの型が機種で分かれる点に注意してください。

P1SはフルサイズのAMSに対応し、最大16色まで扱えます。

A1シリーズはAMS liteで、こちらはTPUに非対応という落とし穴があります。

AMS liteでできることと対応機種で違いを解説しているので、コンボ構成を検討中なら先に読んでおくと選び直しを防げます。

設置に必要な高さは950mm|本体寸法だけで場所を決めない

本体寸法はP1Sが389×389×458mm、P2Sが392×406×478mmで、数字としては近い。

ところがP1Sの公式推奨設置スペースは500×500×950mmです。

高さが本体の2倍あるのは、フルサイズAMSを本体の上に載せる構成と、フィラメントの取り回し、放熱のためです。

棚板の下段に押し込むと、この950mmが取れません。

重量はP1Sが12.95kg、P2Sが14.9kg。

ここにAMSとフィラメント4本を足すと、載せる台には20kg近くが乗ります。

CoreXY構造なのでベッドが前後に動くタイプほど本体外へのはみ出しはありませんが、高速で動くヘッドの振動は台に伝わります。

天板が薄いラックだと共振して騒音になりやすい。

設置台の条件は揺れない設置台の選び方で解説しています。

背面と側面の余裕も忘れずに。

フィルター交換とスプールの差し替えで手を入れる隙間が必要で、壁にぴったり寄せると日々の作業が面倒になります。

消耗品はノズルとプレート、繊維入りを使うなら交換前提で見る

ランニングで差が出るのはノズルです。

繊維強化材を常用するなら、P1Sの標準ステンレスノズルは摩耗していく前提で考えることになり、硬化ノズルの購入が実質的な追加コストになります。

P2Sは焼入スチールが標準なので、この分の出費が最初から織り込まれている構成です。

ビルドプレートは、P1Sがテクスチャード PEI・常温・エンジニアリング・高温の4種、P2Sがテクスチャー PEI(付属)・スムース PEI・クールプレート SuperTackという構成です。

素材ごとに向くプレートが違うので、ABSまで使うなら高温側のプレートを、PLAで表面をつるつるに仕上げたいならスムース PEIを追加するという足し方になります。

フィラメントは純正と他社製のどちらも使えますが、多色ユニットに通すときはスプールの幅と内径の制限があります。

純正と他社製の使い分けはBambu Labのフィラメント選びで解説しています。

よくある質問

P1SからP2Sへ買い替える価値はありますか

造形サイズは256mm角で変わらないので、大きさを理由にした買い替えでは変化がありません。

判断材料になるのは、PA・PCや繊維強化材を使うかどうか、そしてカメラの1080p/30fpsとAI検出、VOC・粒子状フィルターに価値を見出すかどうかです。

PLAとPETG中心の使い方なら、買い替えより素材の管理環境を整えるほうが仕上がりに効きます。

P2SならABSを室内で使っても大丈夫ですか

P2Sは活性炭・VOC・粒子状物質のフィルターを備えていますが、これは換気の代わりではありません。

密閉型で庫内温度を保てるためABSやASAの造形自体には向きますが、印刷中は換気をおすすめします。

においや空気に不安がある場合は、居室ではなく換気しやすい部屋に置く前提で検討してください。

P1Sでカーボン入りフィラメントを使うにはどうすればいいですか

公式FAQでは、カーボン・ガラス繊維系はP1S付属のステンレスノズルには不向きとされています。

使うなら硬化ノズルへの交換が前提です。

最初から繊維強化材を主力にする計画なら、標準で焼入スチールノズルのP2Sを選んだほうが構成としては素直です。

256mm角では足りない場合、どの機種を見ればいいですか

公式ストアの現行ラインナップには、単ノズルで325×320×325mmのH2D、330×320×325mmのA2Lがあります。

ただ大型機は本体寸法も重量も一段上がり、H2Dは31kgです。

分割して接着すれば済む形状なのかどうかを先に確認したほうが、置き場所で困りません。

まとめ

P1SとP2Sは同じ256mm角の密閉型で、迷いどころは大きさではなく素材の上限です。

付属ノズルがステンレスのP1SはABS・ASAまでが公式推奨の範囲、焼入スチールのP2SはPA・PCと各種の繊維強化材まで対応します。

ベッド110℃、最高600mm/s、VOCと粒子状物質のフィルター、1080p/30fpsのカメラとAI検出も、P2S側だけにある要素です。

逆にPLAとPETGが主役なら、P1Sの範囲で十分足りますし、オープンフレームのA1も候補に入ります。

設置は本体寸法ではなく、高さ950mmという推奨スペースで判断してください。

ぜひ本記事の比較表と設置寸法の目安を参考に、これから作りたい物の素材から機種を決めてみてください。

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