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3Dプリンターの必須工具|最初に揃える道具一覧を解説

Bambu Lab A1 miniにもP1Sにも、ノズル交換用の工具やヘラは最初から箱に入っています。

それでも最初の数回の造形で足りなくなるのが、サポート材を切るニッパーと、積層痕を均すヤスリです。

付属工具は「プリンターを動かすための道具」であって、「作ったものを仕上げるための道具」はほとんど入っていません。

本記事では、付属品で足りる作業と足りない作業の境目、工具セットと単品買いの分かれ方、素材別に必要になる道具を解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

3Dプリンターの工具選びは「造形前」と「造形後」で分けて考える

工具を一式そろえようとして迷うのは、用途の違うものが同じ「3Dプリンター 工具セット」という名前で売られているからです。

中身は大きく2タイプに分かれます。

ノズル詰まりの掃除針や六角レンチのような機械のメンテナンス用と、ニッパー・ヤスリ・デザインナイフのような造形物の後処理用です。

この2つのうち、付属品でほぼまかなえるのは前者です。

Bambu Lab A1 miniはネジ無しのクイックノズル交換に対応していて、専用工具が同梱されます。

P1SやCreality K1Cも、ノズル交換は工具1本でできる設計です。

機械いじりのために別途レンチセットを買う場面は、改造をしない限りあまり出てきません。

足りなくなるのは後処理側です。

サポート材(造形中にせり出した部分を支える捨て材)は手でもぎ取れますが、根元が残って表面がざらつきます。

ここをきれいにするニッパーとヤスリがないと、仕上がりは工具の有無でそのまま変わります。

付属のヘラはプレートから造形物を剥がすためのもので、削る用途には向いていません。

最初に買うべき3Dプリンター工具は、ニッパーとヤスリと手袋

FDM方式(熱で溶かした樹脂を積み上げる方式)で作る限り、サポート材とブリム(1層目の外周に付ける定着用のはみ出し)は必ず出ます。これを処理する道具から買ってください。

薄刃ニッパー

電工用のニッパーでも切れますが、刃が厚いと切断面が白く潰れます。

プラモデル用の薄刃ニッパーは刃先が細く、造形物の面にぴったり当てて根元から切れます。

PLAは硬くて脆いので割れやすく、刃が入る角度を作れるかどうかで欠けるかどうかが決まります。

ヤスリ(紙ヤスリとスティックヤスリ)

ニッパーの跡を均すには、180〜400番あたりの紙ヤスリがあれば足ります。

曲面が多い造形物ならスポンジ状の研磨材のほうが追従します。

塗装まで進めるなら番手を上げて水研ぎに移りますが、その手順は3Dプリント品の塗装方法で解説しています。

作業用手袋

プレートから外した直後の造形物は熱を持っています。

A1はベッド最高100℃、P1SやELEGOO Centauri Carbonは110℃まで上がる設計です。

冷める前に触ると火傷します。

軍手で構いません。

工具セットを買う場合と単品でそろえる場合の分かれ方

まとめ買いできるセットは便利ですが、中身の質は均一ではありません。判断の基準は、すでに持っている道具があるかどうかです。

選び方中身の傾向向いている人
汎用の工具セットニッパー・ヘラ・ピンセット・掃除針・六角レンチなどが1箱に入るプリンターを買ったばかりで、手元に工具が1つもない人
模型用の単品買い薄刃ニッパー・デザインナイフ・紙ヤスリを個別に選ぶプラモデルやレジンの経験があり、切れ味に不満が出る人
セット+刃物だけ単品消耗品や細かい小物はセット、ニッパーだけ別に用意する後処理の頻度が高く、見える面の仕上げにこだわる人

セットに入っているニッパーは、刃が厚めで汎用寄りのものが多くなります。

フィギュアのような見える面の造形が中心なら、刃物だけは単品で選び直すほうが結果が変わります。

反対に、機能部品や治具が中心で見た目を問わないなら、セットの刃で十分に足ります。

素材を変えると必要な3Dプリンター用の道具も変わる

工具の追加が必要になるのは、印刷素材を広げたときです。PLAしか使わないうちは前述の3点で足りますが、ここから先は道具が増えます。

PETG・TPUを使うとき

PETGは粘りがあるので、ニッパーで切ると糸を引いて切り口が尖ります。

デザインナイフで削ぎ取るほうがきれいに収まります。

TPUは柔らかく、ヤスリをかけてもゴムのように逃げるため、刃物で一度で切るのが基本です。

A1シリーズはどちらも公式の推奨素材に含まれています。

ABS・ASA・カーボン強化材を使うとき

P1SやCentauri Carbonのような密閉型に移ると、扱える印刷素材が広がります。

ABSやASAは切削時の粉が細かく、研磨では防じんマスクが要ります。

カーボン繊維入りの造形物は、削った繊維が手に刺さるため、軍手ではなく厚手のニトリル手袋を使ってください。

どの機種でABS系が使えるかはエンクロージャーが必要かどうかの判断で解説しています。

水溶性サポートを使うとき

PVAやBVOHをサポート材に使う構成では、刃物ではなく水に浸ける容器が道具になります。

AMS 2 Proは乾燥状態のPVA・BVOHに対応しますが、湿ったものは非対応です。

工具より先に保管環境の整備が要ります。

3Dプリンター用の工具で失敗しやすい買い方

買ってから使わなかったという話が出やすいのが、超音波カッターとリューターです。どちらも性能は高い道具ですが、用途が限られます。

超音波カッターはサポート材の除去が速くなる一方、刃を当てる角度を誤ると造形物の面まで溶かします。

PLAのような低温で軟らかくなる素材ほど、復旧できない傷になります。

リューターは回転が速すぎるとPLAが摩擦熱で溶け、削るつもりが溶かして盛り上がる結果になります。

どちらも、手作業のヤスリで形が出せるようになってから足す道具です。

もうひとつ、ノズル掃除用の金属ブラシも注意が要ります。

A1 miniやP1Sの標準ノズルはステンレス製ですが、真鍮ノズルの機種で硬いブラシを使うと穴が広がります。

ノズル外側に付いた樹脂を落とすのは、電源を入れて加熱した状態で布を当てるほうが安全に済みます。

工具より先に用意したほうがいい周辺環境

工具をそろえても、作業する場所と置き場所が決まっていないと使いません。削りかすは細かく、床に落ちると掃除しにくいため、カッターマットか新聞紙を敷いた作業面を1つ決めておいてください。

プリンター側の設置も同じです。

A1は本体465×410×430mm、P1Sは公式が500×500×950mmの設置スペースを推奨しています。

ベッドが前後に動くA1のようなタイプは、本体寸法のほかに可動ぶんの奥行きが要ります。

置き場所の条件は3Dプリンターの置き場所の決め方で解説しています。

設置台の剛性が足りないと造形物に波紋状の跡が出るので、台選びに不安があるなら揺れない設置台の条件も合わせて確認してください。

夜間に動かすなら振動も関わります。

A1 miniはサイレントモードで48dB以下と公式が記載していますが、設置面が共振すると表示値より響きます。

防振と騒音対策では、マットや台の組み合わせ方を解説しています。

よくある質問

プリンターに付属している工具だけで印刷は始められますか

印刷そのものは始められます。

A1 miniやP1Sにはノズル交換用の工具とプレートから剥がすヘラが同梱されていて、組み立てと最初の造形までは追加の道具なしで進みます。

足りなくなるのはサポート材を切るニッパーからです。

プラモデル用のニッパーをそのまま3Dプリントに使えますか

使えます。

むしろ薄刃で刃先が細いぶん、セット品のニッパーより切り口がきれいに収まります。

ただしPLAはプラモデルのスチロール樹脂より硬いので、刃こぼれを避けたいなら太いサポート材は一度で切らず、根元を残して2回に分けてください。

ヤスリは何番から買えばいいですか

サポート痕を落とすだけなら240番前後の1種類で始められます。

塗装せずに使う実用部品ならそこで止めて構いません。

表面を光らせたい場合は400番、600番と段階を上げていきますが、番手を飛ばすと前の傷が残ります。

接着で分割したパーツをつなぐとき、工具は追加で要りますか

クランプか輪ゴム、それに接着剤を塗る爪楊枝があれば足ります。

接着剤は素材で相性が変わり、セメダインPPXのようなプライマー式はPE・PP・POMなどの難接着材料向けと公式が明記しています。

素材ごとの選び分けは3Dプリント品の接着剤の相性一覧で解説しています。

まとめ

付属工具はプリンターを動かすためのもので、造形物を仕上げる道具はほとんど入っていません。

最初に買い足すのは薄刃ニッパー・紙ヤスリ・作業用手袋の3点で、ここまでならPLAの造形は問題なく仕上げられます。

それ以上の道具は、PETGやABSのように扱う印刷素材を広げたとき、あるいは見える面の仕上げに不満が出たときに足していく順序で間に合います。

超音波カッターやリューターのような電動工具は、手作業で形を出せるようになってからのほうが使いこなせます。ぜひ本記事の工具セットと単品買いの比較表、そして素材別に必要になる道具の違いを参考に、自分が作りたいものから逆算して買い足す順番を決めてください。

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