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3Dプリンターのフィラメントの捨て方|何ゴミ?処分の手順

使い終わったフィラメントの端材やスプールは、原則として自治体のプラスチックごみのルールに従って捨てます。

ただし判断の前にひとつだけ確認してほしいのが、自治体の分別区分。

PLAでも「生分解性だから土に還る」わけではなく、家庭の環境で分解は進みません。

可燃ごみか、プラ資源か、それとも不燃か。

ここが地域で分かれます。

厄介なのは、フィラメントが「材料の細い糸」「失敗した造形物」「1kg巻の空スプール」という3つの形で出てくること。

同じ樹脂なのに、大きさと素材が違うだけで捨て方が変わる場面があります。

本記事では、フィラメントの捨て方の基本手順・素材ごとに変わる点・空スプールとサポート材の扱い・排水口に流してはいけない理由を解説します。

おうち3Dプリンター編集部

おうち3Dプリンター編集部です。家庭用3Dプリンターを「家電のように迷わず選べる」状態にすることを目指して、機種の比較、フィラメントの選び方と保管、設置環境づくり、印刷トラブルの対処を解説しています。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

3Dプリンターのフィラメントは「小さくしてプラごみ区分へ」が基本

最初にやることは、自分の住む自治体のごみ分別表で「プラスチック製品」の扱いを調べること。

フィラメントはPLA・PETG・TPUといった名前が付いていても、ごみの世界では「その他のプラスチック」です。

品目名で検索して出てこないのは当然なので、樹脂の製品として区分を探します。

捨てるまでの手順

  • 形と量で分ける。数十センチの端材、失敗した造形物、空スプールの3種類に分けます。かさばり方と素材が違うため、同じ袋に入れると区分をまたぐことがあるから。
  • 端材はまとめて短く切る。ニッパーで5〜10cm程度に切って一箇所にまとめます。長い糸のままだと袋の中で暴れ、袋を突き破ることがあるため。
  • 造形物は袋に入る大きさまで割る。中空の大物はニッパーやペンチで潰してから。体積を減らすほど、収集の負担も自分の保管場所も軽くなります。
  • 金属・磁石を抜く。ナットを埋め込んだ部品やネオジム磁石を仕込んだ小物は、そこだけ分けます。混ざると資源として扱えません。
  • 自治体の指定袋・区分に入れる。可燃ごみ扱いの地域、プラ資源として容器包装と別区分にする地域、不燃の地域があります。判断に迷う量なら清掃事務所に電話するのが確実。

ニッパーで切る作業では、樹脂の破片が飛びます。

PLAの薄い破片は鋭く割れるため、床に落ちると素足で踏んだときに刺さる。

新聞紙かトレーの上で切って、そのまま包んで捨てるのが手間もない方法です。

間違えて捨てると何が起きるか

いちばん実害が大きいのは、長い糸をそのまま袋へ入れることです。

1kg巻のフィラメントは全長で300メートル超になるものもあり、失敗した印刷の吐き出し分やパージ材が絡まった塊は、想像より重くて硬い。

袋の内側から角が当たり続けると破れ、収集の現場で散らばります。

もうひとつは、区分を間違えたまま資源ごみに出すこと。

3Dプリンターのフィラメントは、ペットボトルやトレーのようなリサイクル回収の流れに乗る想定ではありません。

PETGは名前がPETに似ていますが、ペットボトルの再生ルートには入れられない別の樹脂です。

「PETと書いてあるからペットボトルの日に」という判断は、資源の側に異物を混ぜる結果になります。

そして、埋め込んだ磁石やベアリングを抜かずに出すのも避けたいところ。

金属の混入は選別工程で弾かれるだけでなく、リチウム系の部品が混ざればもっと深刻です。

電子工作と組み合わせた作品を捨てるときは、基板・電池・磁石を必ず先に外してください。

捨て方でつまずきやすい場面と、その直し方

スプールに少しだけ残っていて捨てられない

残り数十グラムは、印刷に使うには心もとなく、捨てるには惜しい量。

使い切る方向で考えるなら、キーホルダーやケーブルクリップのような小物を刷るか、多色印刷のパージ用に回します。

使い道が無いと判断したときは、スプールから全部引き出してから切るのが早い。

巻いたまま切ろうとすると、テンションで跳ねて手を打ちます。

湿気ってボロボロに折れる巻をどうするか

吸湿したフィラメントは、印刷中にプツプツと折れたり、表面が泡立ったように荒れます。

ただ、折れるからといってすぐ捨てる必要はありません。

乾燥させれば印刷に戻せる場合が多く、判断の順番は「乾かす→試し刷り→それでもダメなら捨てる」。

見分け方と復活のさせ方は湿気ったフィラメントの復活手順で解説しています。

失敗作が溜まって置き場所がない

ベンチマークのボートや、1層目で剥がれたスパゲッティ状の塊は、放っておくと箱ひとつ分になります。

ためてから一気に処理するより、印刷が失敗した日にその場でニッパーを入れるほうが楽。

そもそも失敗の回数を減らすほうが根本の解決なので、症状に心当たりがあるなら3Dプリンターの失敗の原因一覧から自分の症状を探すのが先です。

捨てるのに使う道具と、家にあるもので済ませる代用

必須なのはニッパーだけ。

フィラメントカッターが付属している機種もありますが、あれは送り込み用の刃なので、大量の端材を切るには向きません。

工具用のニッパーか、100均で買える範囲のプラスチック用ニッパーで足ります。

用途あると楽な道具代用
端材を短く切る電工ニッパーキッチンばさみ(PLAなら切れる。TPUは刃が滑る)
造形物を割る・潰すラジオペンチ厚手の布で包んで踏む(破片が飛ばない)
破片の飛散防止作業トレー広げた新聞紙、紙袋の中で切る
金属部品の取り外し精密ドライバー、ピンセット爪楊枝(磁石を押し出す)
細かい破片の回収ハンディ掃除機粘着ローラー(カーペットに刺さった破片に有効)

ヒートガンやライターで溶かして体積を減らす方法は勧めません。

樹脂を加熱すれば煙が出ますし、素材によって出るものも違います。

手で切って減らすのがいちばん安全で、結果的にも早いです。

PLA・PETG・TPUで変わる点、変わらない点

ごみの区分そのものは素材で変わりません。

どれもプラスチック製品として、自治体の区分に従います。

変わるのは切りやすさと、捨てる前の扱いです。

素材切るときの挙動捨てる前の注意
PLAパキッと割れる。破片が飛びやすい「生分解性」は工業的な条件での話。庭に埋めても分解しない
PETG粘って伸びる。切り口が糸を引くPETと表記が似ているが、ペットボトルの資源回収には出さない
TPUゴム状で刃が滑る。ハサミでは切りにくい丸めるとかさばる。細く切って袋に密着させる

PLAの生分解性は誤解の多いところです。

トウモロコシ由来という説明とセットで語られますが、分解には高温多湿の産業用コンポスト環境が必要で、家庭の土やコンポストに入れても形はほぼ残ります。

「土に還るから庭に埋めよう」は成立しません。

素材ごとの性質そのものはフィラメント種類の早見表で解説しています。

PETGとPLAの違いを、強度や印刷設定の側から知りたい場合はPETGの特徴と印刷設定が参考になります。

切ったときの粘りは、そのまま造形物の割れにくさでもあるという話。

空スプールとサポート材・パージ材の捨て方

空スプールは素材で扱いが分かれる

プラスチック製のスプールは、大きさによって「プラごみ」か「粗大ごみに近い大きさのプラ」かが変わる地域があります。

直径20cm前後の円盤なので、指定袋に入るかどうかで判断が分かれるところ。

ハブと外周を割って平たくすれば袋に収まります。

段ボール製のスプールは紙資源、リフィル(芯なし)タイプならそもそも捨てるものがほぼ出ません。

なお、Bambu LabのAMS lite(自動素材供給システム)はスプール幅40〜68mm・内径53〜58mmという寸法制限があります。

使えるスプールは再利用の価値があるので、捨てる前に手持ちのリフィル用として残しておく判断もあります。

パージ材とサポート材は量が読めない

多色印刷では色替えのたびに樹脂を捨てるため、造形物より廃材が多くなることも珍しくありません。

AMS付きの機種で4色を使うと、うんちのような塊が数十個できる。

これは造形物と同じ扱いでまとめて捨てて構いませんが、量が読めるので週単位で袋を用意しておくと管理が楽になります。

PVAなどの水溶性サポートを溶かした水は、少量なら生活排水として流せる想定の製品もありますが、メーカーの案内を確認してください。

捨てる頻度の目安と、溜めないための置き方

頻度は自治体の収集日に合わせるのが基本で、こまめに出すほうが有利です。

端材と失敗作は場所を食うだけで劣化するものではないので、急いで処理する必要はありません。

ただしプリンターの横に山を作ると、破片が装置の可動部やベルトに入り込むことがある。

これは造形品質に直結するトラブルなので、その日の分はその日に片づけるほうが確実です。

運用としては、プリンターの足元に蓋付きの小さな容器を置き、端材とパージ材をそこに落としていく。

容器が半分になったらニッパーを入れて袋へ移す。

この2段階にすると、収集日の朝に慌てて切る作業がなくなります。

湿気の心配がある使用中のフィラメントは、乾燥機を保管ボックスとして兼用する運用が定番。

機種の選び分けはフィラメント乾燥機の選び方で解説しています。

よくある質問

フィラメントは燃えるごみに出していいですか

地域によります。

プラスチック製品を可燃ごみとして収集する自治体では燃えるごみ、プラ製品を別区分にしている自治体ではそちらへ。

自治体名と「プラスチック製品」で分別表を確認するのが確実です。

品目名に「3Dプリンター」が載っていることはほぼないので、樹脂の製品として探してください。

PLAは土に埋めて処分できますか

できません。

PLAの生分解性は産業用コンポストの高温高湿な条件を前提にした性質で、家庭の庭や一般的なコンポストではほとんど分解が進みません。

埋めれば数年後も形が残ります。

ごみとして自治体の区分に従って出してください。

水溶性サポートを溶かした水は流していいですか

PVAやBVOHを溶かした水の処理はメーカーの案内に従ってください。

少量の生活排水として扱える前提の製品もありますが、大量に一度に流すのは避けたほうがいい。

溶け残った樹脂は排水口で再び固まるため、目の細かい網で濾してから流し、固形分はごみとして捨てるのが安全です。

使わないフィラメントを人に譲るのは問題ありませんか

捨てるより有効です。

開封済みでも吸湿していなければ十分に使えます。

渡すときは素材名(PLA・PETGなど)と径(1.75mmなど)、色を書いたメモを添えると、相手が設定を決めやすくなります。

ただし機種によって推奨素材が違うため、相手のプリンターで使えるかは要確認。

Bambu LabのA1シリーズはABS・ASA・PC・PAが公式に推奨ではないとされています。

機種ごとの対応素材はBambu Lab全機種の比較で解説しています。

失敗した造形物を再利用して自分でフィラメントに戻せますか

専用のリサイクル装置(粉砕機と押出機)があれば技術的には可能ですが、家庭でやるには設備と手間が見合いません。

径の精度が出ないフィラメントは詰まりの原因になるため、実用にはハードルが高い。

失敗作は再利用より、小物の材料として刷り直す前提で減らすほうが現実的です。

まとめ

フィラメントの捨て方でやることは、短く切って自治体のプラスチック区分に従う。

この2つだけです。

難しいのは判断ではなく、区分が地域で違うことと、端材・造形物・スプールで扱いが分かれる場面があること。

PLAの生分解性を信じて土に埋めたり、PETGをペットボトルの資源に混ぜたりするのが、ありがちな失敗になります。

そして、捨てる量そのものを減らすほうが根本の解決です。

印刷の失敗が減れば廃材も減り、湿気った巻を乾かして使い切れば1巻あたりの寿命が伸びる。

ぜひ本記事の手順と素材別の一覧を参考に、その日の端材はその日に処理する習慣から始めてみてください。

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